皆さんは、薬がみえる(通称:薬みえ)という参考書をご存知でしょうか。
自分は大学3年時に購入したのですが、これがとんでもなく分かりやすいので紹介させて下さい。特に薬理や薬物治療に苦手意識のある方はオススメです。
薬がみえるとは
「薬がみえる」は、メディックメディアから出版されている医療系の参考書です。
『病気がみえる』対応でチーム医療を支える薬のテキスト。
引用元:MEDIC MEDIA HP
1,000点のイラストで薬と病気をつなげて理解!
「病気がみえる」は、授業のスライドによく引用されていたり、医学部生の方が持っていたりするので知っている方も多いのではないでしょうか。「薬がみえる」は、「病気がみえる」の内容に薬学の知識を組み合わせ、より薬学生向けに仕上げた参考書です。自分の場合は、授業で分からなかった薬や疾患について薬みえで調べる、という用途で使っています。
正直な話、授業よりも薬みえの方が理解しやすいことも多いので非常に重宝しています。Amazonのレビューの絶賛っぷりからもその評価の高さが見て取れます。
薬がみえるのここがスゴい
実際に自分が使用して感じた薬みえの良さをいくつか挙げていきます。
病気と薬の作用機序が繋がりをもって学習できる
薬みえでは、体の仕組み、病態、薬の効き方を一連の流れとして捉えています。
授業ごとに知識は吸収できていても、その知識を体系的に繋げて理解できている人は少ないのではないでしょうか。機能形態学では体の仕組みを、病態学では病気の症状を、薬理学では薬の作用機序を、それぞれ学んではいますが、頭の中ではバラバラの知識として入っているのです。
せっかく勉強するのですから、はじめから体系的に学習した方が暗記もスムーズです。
イラストが豊富
薬みえの強みは、なんといっても圧倒的なイラストの量です。
特に、疾患の症状や薬の作用機序などは文章で説明されるより、イラストで書いてある方が理解しやすいですよね。
イラストについては著作権の関係上ここには乗せられないのですが、以下の画像をスライドするか、もう少し大きい画像はAmazonの商品ページから確認できるためチェックしてみてください。
学生目線で分かりやすい
一般的に医学系の参考書は、専門用語が多く非常に読みづらいです。
それに対して薬みえは、予備知識なしで読めるよう基礎的な事項も丁寧に記載されています。実は薬みえの作成には、薬学生をはじめとした多くの医療系の学生が携わっています。
そのため、国家試験の範囲をきれいに網羅していたり、学生が理解しづらいポイントを深く掘り下げたりと、薬学生にはうってつけの参考書になっています。
薬学生が身につけたい、ちょうど良い深さの専門知識
「知らない薬について調べる」、これが薬がみえるの主な用途になると思います。
医薬品をネットで調べると、一般の方向けの分かりやすいが情報は少ない記事か、論文などの情報量は多いが専門的すぎて難しい記事が多いです。作用機序や適応となる疾患などといった、薬学生が知りたい情報を分かりやすくまとめた記事は意外と少ないように感じます。せっかく興味を持って調べようと思っても、検索に時間をかけたり、知りたい情報を見つけられなかったするのは本当にもったいないですよね。
「薬がみえる」はそもそも薬学生や薬剤師をターゲットに作成された参考書のため、薬学生が知りたい情報がすぐに見つかります。また、関連する疾患や作用機序の異なる薬についても掲載されているため、さらに知識を広げることが出来ます。
知らない病気について調べる際も、薬学生の方は同じような苦労しているのではないでしょうか。薬がみえるで調べれば、薬学生が必要なレベルの知識が記載されています。
従って、「薬がみえる」を薬学生の辞書のように使用することで、調べる時間は最小限に、かつ薬学生向けの知識を網羅的に学習出来ます。
購入のタイミング-2年生頃に持っておけるとベスト
薬みえ購入のタイミングですが、個人的には2年時までに持っておきたかったと思っています。
大学にもよりますが、1年時は機能形態学、2年時から病態学や薬理学を学ぶ場合が多いです。2年時に準備しておくと、授業で取り扱った病気や薬などを新たに学習しながら、体の仕組みについても復習でき、効率よく勉強できます。
また、「病みえ」は改訂が頻繁に行われていますが、「薬みえ」は現時点(2020年4月)では改訂は行われていないため、早めに買っても損は無いと思います。
vol.1-3どれから購入してもOK
薬みえは現時点(2019年4月)では、vol.1~3まで出版されています。
内容は以下の通りですが、vol.1から順に買う必要も無いので、気になる分野から試してみるでOKです。個人的にはvol.3の索引がvol.1~3全ての内容を縦断しているのが便利に感じているので、いずれは全巻揃えることをオススメします。
薬がみえるvol.1
・「神経系の疾患と薬」「循環器系の疾患と薬」「腎・泌尿器系の疾患と薬」を収録
薬がみえるvol.2
・「代謝系の疾患と薬」、「内分泌系の疾患と薬」、「産婦人科系の疾患と薬」、「血液系の疾患と薬」、「免疫・炎症・アレルギーの疾患と薬」、「眼・耳・皮膚の疾患と薬」を収録
薬がみえるvol.3
・「消化器系の疾患と薬」、「呼吸器系の疾患と薬」、「感染症と薬」、「悪性腫瘍と薬」を収録
薬がみえるvol.4
・「薬力学」、「薬物動態学」、「相互作用」、「製剤学」、「薬剤の使用と実務」を収録
全冊(vo.1-3)揃えると1万円は高い?
薬みえは1冊4000円程で、vo.1-3まで全冊揃えようと思うと1万円強かかります。
実はこれは医療系の参考書にしては非常に安いです。授業で購入している教科書が1冊5000~10,000円程度することからも、値段設定がいかに良心的か分かると思います。
情報量の多さと、その分かりやすさ、卒業後も利用できる点などを考慮すると、自分は購入して良かったなと感じています。
Prime Studentで安く購入する方法
ただ参考書としては安いのですが、学生にとって1万円は決して即決できる値段ではないですよね。
少しでも安く買いたかった私はPrime Student(Amazonプライムの学生版)を利用しました。
Prime Studentには、本を3冊購入すると10%還元される制度があります。これを利用して薬みえを3冊購入すると、1200円程お得に購入できます。
Prime Studentは月額250円のサービスですが、はじめに6ヶ月無料体験できます。つまり、
2.薬みえを購入
3.不必要なら無料体験期間中にPrime Studentを退会
という手順を踏むと、無料でPrime Studentのサービスを利用でき、かなりお得に購入できます。
また、薬がみえるに限らず、医療系の参考書や教科書は本屋にはほとんど置いていないので、ネット通販を利用する機会は多いです。
恥ずかしながら自分は最近までネットで買い物をする経験が無く、通販の利用には尻込みしていましたが、参考書購入を機にamazonを利用するようになりました。当たり前のことですが、ワンクリックで買い物ができるのはシンプルに便利ですね。笑
もし私のようにネット通販に抵抗がある方も、これを機に試してみると今後何かと使える場面が多く便利です。
まとめ
- 「薬がみえる」は、「病気がみえる」の内容に薬学の知識を組み合わせ、より薬学生向けに仕上げた参考書
- 病気と薬の作用機序が繋がりをもって学習できる、イラストが豊富、学生目線で分かりやすいなど、とにかく優秀
- 「薬がみえる」を薬学生の辞書のように使用することで、調べる時間は最小限に、かつ薬学生向けの知識を網羅的に学習出来る
- 2年生頃から持っておけるとベスト
- vol.1-4のどれから勉強してもOK
- 1冊4000円は医学系の参考書にしては良心的
- 安く買うならAmazonのPlimeStudent無料体験を利用
「薬がみえる」の魅力について、実際に使ってみた感想も交えて紹介してきました。
薬学生の参考書で分かりやすいものといえば、もはや「薬がみえる」一択かもしれません。薬の作用機序を理解して学習したい方は、特にオススメです。
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