薬学部では1年生の夏まであたりで、高校理科でいう化学、物理、生物を扱います。これらは限られたコマ数のなか広範囲を扱うため、かなり速いスピードで授業が進みます。結果として、受験で使わなかった科目は全然理解できないまま試験…なんて人も多くいました。
そうならないために、高校で物理を選択していない、物理が苦手であるという方に向けて、薬学生として必要な情報をまとめました。いち薬学生の意見として参考にしてみて下さい。

薬学を学ぶ上で物理は必要?
薬学を学ぶ上で物理の知識はとても重要です。
なぜならば、薬の安定性を考える際に、物理の「速度」の考え方が必要となるからです。
薬の勉強というと、薬の名前や成分、その構造式を学ぶというところまでは想像しやすいと思います。薬学部ではそれらに加えて、薬の品質についても学習します。薬は人間の体に入るものですから、当然品質の管理はとても重要です。(飲む度に薬の効き目が違っていたら恐ろしいですもんね・・・。)
薬の品質や安定性に関わる項目として、「薬の溶解速度」が挙げられます。薬が溶けるスピードを把握することで、薬がいつ効き始めるのか、体内でどのくらいの濃度なのか、などを予測できます。この速度を求めるために、薬学部では物理を学習しています。
また、薬剤師国家試験でも物理は出題範囲となっています。薬剤師として求められる能力の1つとして、物理化学の知識は必須みたいですね。
入学前に物理を予習しなくてもよい。するなら、熱力学と微積
入学前に物理を予習した方が良いかと聞かれると、しなくてもいいかなと思います。
というのも、薬学部で習う物理化学と、高校物理の範囲はあまりかぶっていないからです。
薬学部の物理化学では、薬の溶解速度を学ぶと書きましたが、高校物理では詳しい式までは習いません。薬学部では、薬に関わる範囲に特化した学習内容となっているため、高校物理と範囲がずれているのは納得できると思います。
それでも、予習しないよりかは、する方が良いですよね。もし予習する余裕があれば以下の範囲は薬学部でも学習するので参考にしてみて下さい。
- 熱力学(温度は溶解速度と関係してきます。)
- 力学(物理の基本の考え方がつまっています。)
- 原子
物理予習にオススメの参考書や教材は?
薬学部入学前の勉強におすすめの教材は、スタディサプリです。
なぜならば、スタディサプリ1つで他科目の予習も出来るからです。また、受験がせっかく終わったのに机に向かって勉強するのはなかなか難しいですよね。その一方、映像授業は寝転がりながら気軽に取り組めます。勉強の効率という点でも、スタディサプリは入学前の準備にピッタリだと思います。自分も使用経験がありますが、授業の質は予備校レベルな為非常に高いです。
薬学部で扱う&入学後テストでつまずきやすい単元は、スタディサプリのうち以下の通りです。
「高3物理基礎」 より
- 第1講:物体の位置、速度、加速度 ~ 第4講:仕事とエネルギー
- 第7講:熱とエネルギー
- 第10講:原子と原子核
まとめ
薬学部入学前の物理に関する疑問についてまとめます。
- 薬学部では、薬の品質管理を理解するために物理が必要
- 薬学部で習う物理化学と、高校物理の範囲はあまりかぶっていない
- 高校物理から予習するなら「熱力学」と「微積」がオススメ
ここまで散々難しいことを書いてきて、「高校物理もやってないのにさらに難しいことをやるのか・・・」と思わせてしまっていたらすみません。そもそも入学前から勉強の心配をしているだけで、将来を見据えることのできるステキな方だと思います。予習はしてもしなくても、案外なるようになります。入学までは今まで努力してきた自分自身をねぎらう時間に充てるのも十分有意義です。薬学部入学を明るく迎えられるよう、楽しく過ごしてくださいね。