入学前はこんな悩みがつきものではないでしょうか。
入学前に予習をしなかった自分は、試験前にとてもあせった経験があります。
ただ、受験も終わり羽を伸ばせる期間ですので、個人的には遊びを削ってまで予習する必要はないかなと思います。
それでも「少しはやっておきたいな」、「遊びも勉強も両立してやるぜ」という方向けに予習方法まとめました。効率よく予習して、入学前の貴重な時間を大切に過ごして頂ければと思います。
特に記事後半では、高校の学習範囲から薬学部で必要な分野のみをピックアップしています。スクショでも何でもしてぜひご活用下さい!
薬学部入学前に予習するなら未履修、苦手科目がおすすめ
入学前の期間に予習をすると、入学後の学習が非常にスムーズです。
なぜならば、多くの大学では1年生の夏までに、高校の科目でいう物理、生物、化学、数Ⅲを学習するからです。
約半年で大学受験の範囲を学習すると考えてもらうと、授業のスピード感が想像できるかと思います。
薬学部は1年生の留年者数が多いのですが、理由はこの夏までの授業で単位を落とす人が多いからだと個人的には感じています。
初めて勉強する科目、苦手な分野に関しては、授業についていくために少しでも予習できれば安心です。
参考書より映像授業がオススメな理由
薬学部入学前の予習は、参考書より映像授業(スタディサプリ)での学習がオススメです。以下、その理由です。
入学前の予習は、暗記より理解が重要
予習するにあたって意識して欲しいポイントは、大学入学前の期間で未履修、苦手科目を完全に克服する必要は無いということです。
なぜならば、予習の目的は大学の授業で初めて習う内容を無くし、授業で置いてけぼりにならないことだからです。
大学入学前の期間は理解を重視し、入学後の授業で暗記や知識の定着を行い、夏前までを目安に克服してもらえれば十分です。
入学前はまだ知識の定着まではしなくてOKなんだな!
それくらいならできるかも、さっそく参考書を買って読んでみよう!
ただここで困るのが、自分の未履修科目や苦手な分野を、参考書を使って自力で学習するのはなかなか難しいという点です。
参考書での学習は、暗記と理解を同時進行で行います。ある程度用語や知識を暗記しなければ、自力で読み進めることが難しいのです。
一方、映像授業の場合はまずは直感的な理解力を養い、後から暗記をすることが出来ます。
予備校の授業をイメージすると分かりやすいかもしれません。
授業中はまず先生の話で考え方を理解して、授業後にノートをみて覚えるべきポイントを暗記していた方も多いのではないでしょうか。
このように理解と暗記を順序だてて学習出来るという点で、入学前の予習には映像授業がオススメです。
スタディサプリを用いた薬学入学前の予習範囲【これだけやればOK】
映像授業の中でオススメなのが「スタディサプリ」です。
自分も実際に使用していたのですが、授業して下さっている講師の方々の説明が本当に分かりやすいです。受験で使用していた方も多いかもしれません。
今回は、薬学部入学前に予習すべき範囲をスタディサプリに当てはめてご紹介していきます。薬学部の予習ということを考えると、学習する必要がない分野もあるためそこを中心に解説していきます。
生物
生物で予習しておくべき範囲は、人間の体に関する分野です。植物は薬学部ではほとんど取り扱わないので予習の範囲から省いています。
スタディサプリ「高3生物基礎」より
- 第2講:細胞の構造と機能、酵素 ~ 第10講:免疫系
物理
物理で予習しておくべき範囲は、力学と熱力学と原子です。波動や電気回路はあまり薬学部では扱われません。
スタディサプリ「高3物理基礎」より
- 第1講:物体の位置、速度、加速度~第4講:仕事とエネルギー
- 第7講:熱とエネルギー
- 第10講:原子と原子核
化学
化学の予習は、無機化学より有機化学を重視しましょう。特に糖、アミノ酸、核酸といった人間の体を構成している物質を学習しておきましょう。
スタディサプリ「高3スタンダードレベル化学〈有機編〉」より
- 第14講:糖類(単糖)~第20講:核酸
- (ちなみに有機化学が苦手な方は第4講~第12講は分かりやすくてオススメです!)
数Ⅲ
数学の予習は、三角関数(sinθ,cosθ,tanθ)と対数(logθ)の基本的な微積の計算が出来ればOKです。数Ⅲを薬学部の授業で深めることはほとんど無いですが、薬の性質(溶ける速さなど)を考える際、微積が必要な場面があるため計算のルールは理解しておくと便利です。
スタディサプリ「高3スタンダードレベル数学Ⅲ」より
- 第11講:微分の基本~第12講:微分の計算
- 第19講:積分の基本~第21講:置換積分
まとめ
- 初めて勉強する科目、苦手な分野に関しては、授業についていくために予習できたら安心
- 大学入学前の期間は理解を重視し、入学後の授業で暗記や知識の定着を行う
- 映像授業を利用して、薬学部で必要な範囲だけを集中的に予習する
自分は薬学部入学前予習をせず苦労したので、この記事が少しでも皆さんの役に立てば嬉しいです。充実した春休みをお過ごし下さい~!