○○神経という言葉、よく耳にしますよね。
中枢神経や末梢神経、運動神経や自律神経などなど、これらの神経がどのように区別されているかパッと説明できるでしょうか?
ちなみに私は出来なかったよ!
神経系の分類は以下の2つです。
- 場所による分類(構造的分類)
- 役割による分類(機能的分類)
この2つの分類にそって、神経系の単語を整理していきましょう。
神経系の構造的分類
神経系は、中枢神経と末梢神経に分けられます。
中枢神経は、脳と脊髄を指します。
末梢神経は、脳神経と脊髄神経を指します。
ん、脳神経?脳と何が違うんだろう?
脳神経とは、脳から伸びている神経、
脊髄神経とは、脊髄から伸びている神経を指します。
中枢神経から末梢神経が伸び、それが臓器や骨格筋まで続いているイメージを持ちましょう。
脳と脊髄が中枢神経、それ以外は末梢神経
というふうに覚えよう!
末梢神経の機能的分類
末梢神経は、どこから伸びているかによって脳神経と脊髄神経に分類されるとお話ししました。(構造的分類)
それ以外にも末梢神経は、役割によって分類することができます。(機能的分類)
末梢神経は、随意運動を司る体性神経と、不随意運動を司る自律神経に分けられます。
随意運動とは自分の意思で手や足などを動かすことで、
不随意運動とは無意識に行われている運動を意味します。
体性神経は主に中枢と骨格筋や皮膚を繋げ、
自律神経は主に中枢と臓器を繋げています。
例えば、心臓は自分の意思とは関係なく動いています。
従って、心筋の収縮は不随意運動ということになるよ!
体性神経
体性神経はさらに、感覚神経(知覚神経)と運動神経に分類されます。
これは、神経の刺激の方向性によって分けられています。
中枢へと刺激が向かっていく方向性を求心性といい、求心性の体性神経を感覚神経と呼びます。
ものを触ったとき、
皮膚→感覚神経→中枢
という順に刺激が伝わり、「何か触った!」というふうに感じるんだ!
一方、中枢から刺激が出ていく方向性を遠心性といい、遠心性の体性神経を運動神経とよびます。
手を動かそうと思うと
中枢→運動神経→手
という順に刺激が伝わり、手を動かすことができるんだね。
自律神経
自律神経はさらに、交感神経と副交感神経に分類され、これらが二重拮抗支配しています。
交感神経はエネルギーを使う方向に働き、副交感神経はエネルギーを貯蔵する方向に働きます。
交感神経からはノルアドレナリン、副交感神経からはアセチルコリンが神経伝達物質として分泌されます。
二重拮抗支配とは、交感神経も副交感神経もどちらも働いていて、そのバランスを変えることで体を支配しているという意味だよ!
まとめ
神経系の構造的分類
- 中枢神経→脳と脊髄
- 末梢神経→脳神経と脊髄神経
末梢神経の機能的分類
- 体性神経(随意運動を司る)
→求心性の感覚神経、遠心性の運動神経
- 自律神経(不随意運動を司る)
→エネルギー消費に関わる交感神経、エネルギー貯蔵に関わる副交感神経
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