薬学部では3、4年時に研究室に配属されます。卒業論文の作成を目的としているため、大学生活後半の大部分を研究室に費やします。研究室にいる時間が長い、人間関係が面倒など、様々な理由から研究室に行くのが辛いと感じている方も多いのではないでしょうか。
ちなみに私は研究室が大の苦手です。そんな自分が、研究室に行きたくない原因と、実践している対処法についてまとめてみました。研究室が辛いのは自分だけではないんだ、と少しでも気持ちが楽になれば嬉しいです。
研究室が辛い原因
研究室が辛い原因は人それぞれだと思います。私の場合は以下の5点でよく悩んでいます。
研究が自分の将来にとって無意味に感じる
自分にとって、研究室に行きたくない理由NO.1はまさにこれです。
私は薬剤師免許の取得を目標に薬学科(6年制)に入学しています。調剤薬局の薬剤師として働きたい自分にとって、研究室での実験が将来役立つように感じられないのです。自分が扱っている研究テーマに興味がないわけではありません。それでも、薬剤師の業務と直接的に結び付かないと感じている研究に、大学生活の多くの時間を費やすのが苦痛で仕方がないのです。
研究室での経験が本当に将来無駄かは分かりませんが、学生である今の自分には何年も時間をかけるほどの価値を見いだせていません…。
研究室にいる時間が長い
研究室での活動は多くの単位取得に関わります。そのため、授業と同じように平日9:00~17:00は研究室で実験するというような大学が多いと思います。ただ、実験内容によっては必ずしもその時間内で完結できるわけではありません。夜までかかる、あるいは土日も取り組まなければならない場合はよくあります。
また、「今日は長くなりそう」と事前に分かっている場合はまだましですが、実験のやり直しなどで想定外に研究室が長引いた際、バイトや予定が詰まっているとかなり厄介です。
人間関係が面倒
研究室には2、3年間所属するわけですから、教授や同期、先輩後輩とは良い関係性を築きたいと思うのが自然でしょう。ただ、研究室毎に雰囲気は様々です。自分とは価値観が合わないと思うこともあるでしょう。
特に、同期とあまり相性がよくない場合は研究室を億劫に感じると思います。実験の待ち時間やイベントなど研究室のメンバーと過ごす機会は多いので、その都度相手に合わせて話すのはストレスが溜まります。また、旅行などのイベントが活発だとお財布的にもきついです。
個人的にはそこまで行きたくないが、皆の雰囲気に合わせて仕方なく行く、という場面が私は多いです…。
実験が上手くいかない
研究室での実験は卒論に繋がります。従って、卒論の根拠となる実験結果、データはある程度の量必要になってきます。そんななか、実験が予定通りに進まない時はイライラしますよね。
例えば結果が出るまでに1週間かかる実験の場合、失敗するとまた1週間同じ実験をすることになります。それまでの作業時間が全て無駄になったと考えてしまうと悲しくなってきますよね。
研究室にいない時も研究室のことを考えてしまう
研究室が辛いと感じ始めると、研究室にいないときでさえそのことを考えてしまいます。せっかくの休日でも頭のどこかで「明日からまた研究室だ…」など、研究室に対する不安がよぎります。
切り替えた方が良いのは分かっているのですが、研究室が苦手という意識が大きいほど、ついつい研究室について考え悩んでしまうのです。
研究室が辛い時の対処法
ここからは研究室が辛い、行きたくないと思った際の対処法を挙げていきます。上述した研究室が辛い原因で共感して頂けた方は、自分と似ているかもしれないのでぜひ参考にしてみて下さい。
自分が納得できる研究室のメリットを考えておく
いつでも研究室に行きたくない私は、日頃から研究室に行くメリットを考えるようにしています。研究室に行きたくないと思った際、そのメリットを考えることで自分を納得させています。
私の場合は「将来薬剤師になる際、研究は役立つのか?」という悩みが大きいです。なので、将来役に立たない仮定で「研究者的な目線を養う機会はむしろ今だけしかない」と考えるようにしています。
その他、研究室に対する不満は人それぞれです。自分自身の悩みを解決できるような研究室のメリットを考えておくと、辛い時少し気持ちが軽くなります。
実験は適度に手を抜く
研究室では実験に慣れてくると、どの作業を丁寧にやるべきか分かってきます。ここぞという時のみ集中して、慎重にならなくてもいい工程はそこまで気負いせず実験を行いましょう。当たり前ですが、何時間も気を張りつめた状態で実験していると疲れます。
適度に手を抜けるようになると、体力面での疲労は軽減するかもしれません。
イベントは欠席しても良い
多かれ少なかれ、研究室でのイベントはどこでもあると思います。人間関係やお財布事情で行きたくない場合もあるでしょう。その場合は、欠席するのもアリです。
欠席する側からすると申し訳なく感じることが多く、つい無理してでも参加しようと考えがちです。しかし、逆の立場に立ってみるとどうでしょう。最近自分が出席したイベントを思い出してみて下さい。意外と誰が欠席したかなんて覚えていませんよね。行きたくない場合は、気にせず休みましょう。また、「年末年始の節目だけは参加する」、「教授や先輩がいる場合は参加する」、「初めだけは顔をだす」など自分なりにルールを決めるのもオススメです。
研究室の待ち時間を有意義に使う
実験によっては待ち時間が多い場合もあると思います。友達と楽しく話して過ごせれば十分ですが、馬の合う友達がいない場合もあるでしょう。
自分は実験の待ち時間にブログを書いて過ごしています。ブログはパソコンやスマホで書けるので、作業している風を装えてあまり人から声をかけられないため丁度よいです。ブログに限らず、何かしら1人で黙々とこなす趣味や作業を準備しておくと便利かもしれません。
研究室を変える
人間関係が問題で精神的に辛ければ、研究室を変えるという選択肢もあります。
そもそも研究室に通っている目的は何でしょうか。
研究内容に興味がある場合は研究室を変更するのが、難しいかもしれません。
ですが、研究には興味が無くなった、卒論がかければよい、くらいで考えているなら、研究室を変えるのは1つの選択肢になります。
まとめ
研究室が辛い原因と、いくつか対処法をご紹介しました。
研究室に行きたくないのは自分だけじゃないんだ、と少しでも気持ちが軽くなれば嬉しいです。
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