こんにちは、フィナン帝です。
今回は、授業でよく耳にするNSAIDsとCOXについてまとめてみました!
NSAIDsとは
NSAIDs(Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs)は、非ステロイド性抗炎症薬と呼ばれます。
NSAIDsはCOXを阻害することで、抗炎症、鎮痛作用をもたらします。
「NSAIDsはCOXを阻害する」と覚えておこう!
ところで、COXって何でしたっけ?
COXとは
COX(cyclooxygenase)とは、シクロオキゲナーゼのことです。
COXには、痛みに関わる物質を産生する働きがあります。
具体的には、アラキドン酸をプロスタグランジンへと変換します。
プロスタグランジンとは発痛物質による痛みを増強する物質です。
COXはプロスタグランジンを産生する酵素、
プロスタグランジンは痛みを強める物質ってことだね!
痛みを感じる仕組み
炎症が起きてから、痛みを感じるまでの過程をもう少し詳しく見てみます。
炎症部位では、ブラジキニンという発痛物質が産生されます。
先ほど紹介したプロスタグランジンは、このブラジキニンによる痛みを増強します。
ブラジキニンやプロスタグランジンといった痛みに関わる物質が、それぞれ対応する受容体を刺激することで痛みを感じます。
ブラジキニンが痛みを引き起こし、プロスタグランジンがその痛みを増強するってことだね!
NSAIDsの作用機序
NSAIDsはCOXを阻害することで、プロスタグランジンの産生を阻害します。
プロスタグランジンが減ることで、ブラジキニンによる痛みの増強が抑制されます。
さらに、NSAIDsはブラジキニン生成を抑制する働きも持ちます。
これらのことから、NSAIDsによる鎮痛、抗炎症作用が説明できます。
NSAIDsはCOXを阻害
→プロスタグランジンの産生を阻害
→ブラジキニンによる痛みが増強されなくなる
この流れが理解できればOK!
まとめ
- NSAIDsはCOXを阻害する。
- COXはプロスタグランジン産生酵素。
- 炎症が起きると、ブラジキニンやプロスタグランジンが産生される。
- ブラジキニンが痛みを引き起こし、プロスタグランジンがその痛みを増強する。
- NSAIDsはCOXを阻害→プロスタグランジンの産生を阻害→ブラジキニンによる痛みが増強されなくなる
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