こんにちは、フィナン帝です。
今回紹介するルールを知ると、酵素名からどんな働きか予想できるようになるよ!
酵素とは
酵素とは、生体内の化学反応を触媒するタンパク質です。
触媒は、それ自身は変化しないけど、反応のスピードをあげてくれる物質のことだよね!
また、酵素と反応する物質を基質といいます。
例えば、唾液に含まれるアミラーゼという酵素は、デンプンからマルトースへの変化を触媒します。
この場合、アミラーゼの基質はデンプンということになります。
酵素の名前の法則
酵素の命名法として、語尾にase(アーゼ)をつけるというルールがあります。
従って、酵素名は以下の2パターンに当てはまることがほとんどです。
- 基質名+反応名+接尾語(アーゼ)
- 基質名+接尾語(アーゼ)
1の場合、酵素名から基質と触媒する反応が分かります。
例えば、ピルビン酸デヒドロゲナーゼはピルビン酸+デヒドロ+アーゼというように分解できます。
従って、ピルビン酸デヒドロゲナーゼは、「ピルビン酸の脱水素反応を触媒する酵素」と予測できます。
2の場合、反応名が省略されていますが、その場合は加水分解反応であることがほとんどです。
例えば、プロテアーゼは、プロテ+アーゼと分解して、タンパク質(プロテイン)を加水分解する酵素と予測できます。
基質名は覚えなくても見れば分かることが多いよ!
なので、反応名だけ次に出てくる表で確認しておこう!
酵素が触媒する反応
酵素は、触媒する反応によって分類されます。
代表的な反応は以下の通りです。
酵素名 | 触媒する反応名 |
オキシダーゼ | 酸化反応 |
レダクターゼ | 還元反応 |
デヒドロゲナーゼ | 脱水素反応 |
トランスフェラーゼ | 転移反応 |
ヒドロラーゼ | 加水分解反応 |
イソメラーゼ | 異性化反応 |
リガーゼ | 連結反応、合成反応 |
反応名がすべて分かるようになれば、酵素が出てくる文章が読みやすくなるよ!
まとめ
- 酵素名は、基質名+反応名+接尾語(アーゼ)に分解できる。
ex.ピルビン酸デヒドロゲナーゼ→ピルビン酸の脱水素反応を触媒する酵素
- 基質名+接尾語(アーゼ)の場合は、加水分解酵素であることがほとんど。
ex.プロテアーゼ→タンパク質を加水分解する酵素
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